西村勝詩集『シチリアの少女』
A5判ハードカバー装。 104ページ。
本書は、西村勝(にしむら・まさる)さんの第1詩集である。西村勝さんはこれまで小説を中心に文筆活動をされてきた方である。小説においては略歴をみるかぎり、様様な賞の予選を通過されたり入選をされたりその作家活動歴は長い。1953年に神奈川・平塚生まれ、平塚市在住。「湘南文芸」の同人である。西村さんは、昨年(2015)の4月12日から7月25日まで「世界一周の船旅」をされた。105日間である。その余暇の時間に、毎日詩を書き綴ったのである。下船後に書き加えたものを含めると全部で114篇。そこより37篇を選んで一冊にしたのが本詩集である。
目次。詩の作品のタイトルにはすべて日時と場所が記されている。
詩集名の「シチリアの少女」は、本編の詩よりのもの。
カバーに用いた写真は、著者によるものである。
まず、作品二篇を紹介したい。
本詩集の装丁は君嶋真理子さん。
著者による写真をどうレイアウトするか、そのことに集中した。
レナさん。
表紙は大理石をおもわせるような紙質のもの。
見返しも表紙と同じ用紙である。
扉。
実際は鮮やかな鳥の写真であるが、これも著者撮影のもの。
(ふらんす堂「
編集日記」2016/12/24より抜粋/Yamaoka Kimiko)