田島健一句集『ただならぬぽ』。
四六判ソフトカバー装。222頁。
著者の田島健一(たじま・けんいち)さんは、1973年東京生まれ、東京在住。石寒太に師事。「炎環」同人。同人誌「豆の木」「オルガン」に参加している。本句集は第1句集となる。序を石寒太主宰が寄せている。
本句集の装釘は和兎さん。
やはり「海月」に登場してもらった。
一見「海月」は見えない。
わかるだろうか。
「ただならぬぽ」の上あたりを漂っているのである。
表紙。
この用紙にたどりつくまで、和兎さんは苦労した。
やわらかな風合いがいい。
青い海を思わせる表紙。
青の扉はほんの少しみえるほどに。
「海月」の姿がやっと現れた。
ひらがなの句集名と海月の浮遊感。
しかし、句集のつくりそのものは骨格のある仕上がりとなった。
(ふらんす堂「
編集日記」2017/2/7より抜粋/Yamaoka Kimiko)