脇村禎徳句集『而今』(にこん)。
四六判ハードカバー装。 228頁
著者の脇村禎徳(わきむら・ていとく)さんは、1935年和歌山県生まれ、和歌山市在住の俳人である。森澄雄の主宰する「杉」で「杉賞」を二度にわたって受賞され、本句集は
前句集『素心』につぐ10冊目となる。評論に『森澄雄』があり、現在は毎日新聞の「毎日紀州俳壇」の選を担当しておられる。本句集は平成24年から26年までの3年間の作品を収録したものである。
句集名の「而今」は、「じこん」ではなく「にこん」と読ませる。
本句集の装釘は前句集とおなじに君嶋真理子さん。
作品にふさわしく骨格と品性のあるものをと願った。
君嶋さんが「而今」の面白い字を見つけてくれた。
脇村さんも気に入って下さった。
帯は黒で思いきって太目に。
表紙はグレーがかった白。
文字は黒メタル箔。
見返しはグレーに白の斑入りの和紙風のもの。
扉。
花布は黒。
(ふらんす堂「
編集日記」2017/2/9より抜粋/Yamaoka Kimiko)