岩田由美句集『雲なつかし』。
四六判ふらんす装カバー装。二句組。 168頁 白のシリーズの一環として刊行。
著者の岩田由美(いわた・ゆみ)さんは、昭和36年(1961)岡山市生まれ、現在横浜に在住。本句集は
句集『花束』(第34回俳人協会新人賞受賞)につぐ第4句集となる。
帯にご夫君である俳人の岸本尚毅さんが言葉を寄せている。
本句集の装釘は和兎さん。
いくつか用意したもののなかで岩田由美さんが選ばれたのは、「燕」。
この一行をどう配するか。。。
按配といい字の大きさといい、うまくできたのではないか。
銀箔の燕と空色の燕。
タイトルも銀箔で。
フランス装の折り返し。
扉。
天アンカット。
清楚な一冊となった。
著者の岩田由美さんによく合っていると思う。
燕が楽しそうである。
(ふらんす堂「
編集日記」2017/10/26より抜粋/Yamaoka Kimiko)