坂野たみ句集『桑名』(くわな)。
四六判ソフトカバー装 192頁 二句組
著者の坂野たみ(ばんの・たみ)さんは、昭和14年(1939)年三重県桑名生まれ、東京・世田谷区在住。平成13年(2001)「玉藻」入会、星野椿、星野高子に師事。「玉藻」同人。本句集は「玉藻」入会からの15年間の作品を収録した第1句集である。序文を星野椿名誉主宰、帯の10句を星野髙士主宰が抄出している。
本句集の装釘は、和兎さん。
落ちついた上品な色合いと雰囲気でまとめた。
タイトルは金箔。
用紙は綺羅のあるもの。
表紙。
扉。
扉も綺羅のある用紙をつかう。
白い綺羅入りの紙をふんだんに用いているが、落ちついた色合いゆえに品格がある。
本句集によく合っていると思う。
装釘をなにより気にいってくださった坂野たみさんである。
(ふらんす堂「
編集日記」2017/10/13より抜粋/Yamaoka Kimiko)