園田桂子句集『花菜風』(はななかぜ)。

四六判ハードカバー装フレキシブルバック製本 198頁
著者の園田桂子(そのだ・けいこ)さんは、昭和12年(1937)鹿児島県指宿市生まれ、現在枕崎市在住。昭和62年(1987)「南風」に入会、平成20年(2008)「南風」入会、平成28年(2016)南風賞を受賞されている。俳人協会会員。本句集は、昭和62年より平成28年までの31年間の作品を収録した第1句集である。序を村上鞆彦主宰が、跋を津川絵理子主宰が寄せている。

本句集の装丁は君嶋真理子さん。


材質感のある白の用紙に金箔のタイトル、色は蘇枋色。




見返しは光沢のある白の用紙。
帯も扉も同じ用紙を用いた。

扉。
蘇枋色の濃淡が上品な華やかさを演出している。

フレキシブルバック造本。
開きやすさが特長である。

臙脂色の栞紐。

はんなりとした気品ある一冊となった。
(ふらんす堂「編集日記」2018/3/29より抜粋/Yamaoka Kimiko)