永遠の星座2019.2.7

 

熊瀨川貴晶著『永遠の星座―文芸の哲学的基礎』

 

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四六版ペーパーバックスタイル。 144頁。

 

俳人・熊瀬川貴晶(くませがわ・たかあき)さんの評論集である。熊瀬川さんば、1972年宮崎県生まれ、宮崎市在住。俳誌「晨」「白茅」に所属している。本評論集は、「古志」「しゃりんばい」「白茅」に寄稿したものを一冊にまとめたものである。

 

 松瀬青々論ーその現代的意義
 飴山 實論ー『花浴び』試論
 飯田龍太論ー『遅速』試論
 文芸の哲学的基礎ー大峯顕『フィヒテ研究』を読む
 大峯あきら論ーその哲学的系譜

 

の5つの小論からなる。どれも着想がおもしろく、目が開かれるような思いのした評論集だった。

 

 

 

本書の装丁は君嶋真理子さん。

 

 

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著者の高い眼差しを感じさせられるといいなあ、とわたしは秘かに思った。

 

 

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扉。

 

 

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哲学用語がかなりの頁数をしめる本書は、なかなか硬質な一書であるが、しかし、その底には著者の熱いロマンチシズムが脈打っていて、読後感は清々しいばかりだ。

 

 

 

(ふらんす堂「編集日記」2019/2/5より抜粋/Yamaoka Kimiko)

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