千葉喬子句集『蝶の羽化』(ちょうのうか)。

46判ハードカバー装帯あり 222頁 二句組
著者の千葉喬子(ちば・きょうこ)さんは、1947年(昭和22)富山県生まれ、現在は神奈川県鎌倉市在住。2007年(平成19)より俳句をはじめる。「鎌倉三木会」にて下鉢清子に師事。「絵硝子」にて和田順子に師事。2010年(平成22)「絵硝子賞」受賞。2014年「絵硝子同人賞」受賞、2017年「絵硝子風韻賞」受賞、ほかに絵硝子のコンクールの俳句部門や文章部門にて一位になられたり各地の全国大会や俳人協会の全国大会などで賞を受賞されている。俳人協会会員。本句集は、教師を退職されてから始めた俳句作品の平成19年(2007)から平成30年(2018)までの364句を収録した第1句集である。序文を和田順子主宰、跋文を下鉢清子氏が寄せている。
本句集の装丁は和兎さん。
千葉喬子さんのご希望は、「横向きの蝶をあしらって欲しい、羽を閉じているもの」ということであった。

この蝶々、実は花に止まりかけているのである。
花はパール箔で押してあるので、ちょっとこの写真では見づらいかもしれない。が、それが雰囲気を醸し出している。
用紙はキラが引いてあり、地模様(縦の波線)がある。




淡いピンク色の布をつかった表紙。

蝶々はカラ押しで。

見返しはピンクのマーブル模様。用紙の地の色はあたたかなクリーム色。

扉はやや濃いピンク。
用紙は、やや透明感のあるもの。

花布は赤。

栞紐も赤。

(ふらんす堂「編集日記」2019/10/9より抜粋/Yamaoka Kimiko)