ひかり秘めたる2023.11.10

 

 

川原真理子句集『ひかり秘めたる』

 

 

四六判ハードカバー装透明紙掛け 194頁 二句組
著者の川原真理子(かわはら・まりこ)さんは、1958年(昭和33)東京生まれ、東京都・豊島区在住。2010年(平成22)の夏に初めての句会に参加。秋に「銀化」中原道夫主宰)に入会、2014年(平成26)「銀化」同人。現在、「銀化」同人、俳人協会会員。本句集は第1句集であり、中原道夫主宰が序文をよせている。

 

 

本句集の装釘は、中原道夫さん。
装画は、黒井健さん。
スマートに美しく仕上がったが、大変凝った一冊である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カバーに透明紙がかけられている。
透明紙には黒インクで印刷がされている。

 

 

 

 

透明紙をはずすと、

 

 

 

 

 

 

 

 

さらにカバーをはずすと、

 

 

 

 

表紙。
文字は黒メタル箔。

 

 

 

 

見返しにはあざやかな色。

 

 

 

 

扉。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花布は、うすクリーム。
栞紐は、グレー。
本句集には、最後に「俳句の国のアリス」という章がある。
10ページの連作形式になっている。
その頁は、ちょっと特別である。

 

 

 

 

各頁二句ならんだ俳句の頭の部分は、

 

 

 

 

こんな風な説明が末尾にある。
連作「俳句の国のアリス」に寄せて
 
結社誌「銀化」の企画「同人テーマ詠」に寄稿。
前半はルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」、後半は「鏡の国のアリス」から想を得て、俳句の国に迷い込んだ自分自身を重ねた。
二十句の頭文字を順に拾うと、「俳句の国のアリス 銀化中原道夫賛」となる。
なんとも凝ったはからいである。
しかも、この句集、印刷の色は墨ではなくて、オリーブ色である。
それも中原さんのご希望だった。
スミ刷りよりも全体がやわらかく仕上がり、装画とよく響きあっている。

 

 

 

 

川原さん、このご本をとても気に入られて、ポストカードも作られたのだった。

 

 

 

 

素敵なオリジナルのポストカードである。
(ふらんす堂「編集日記」2023/11/2より抜粋/Yamaoka Kimiko)

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