
《六月十五日》素足して光のうらをすこし踏む
──名前は、完全には消えません。重力が強すぎるんです。mizukの中には、それが沈んでいます。紙でもインクでもない。mizukの重さは、忘れられた言葉、読まれなかった頁、名前の痕跡──それらの密度です。
無断転載・複製禁止
──名前は、完全には消えません。重力が強すぎるんです。mizukの中には、それが沈んでいます。紙でもインクでもない。mizukの重さは、忘れられた言葉、読まれなかった頁、名前の痕跡──それらの密度です。
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