「澤」創刊25周年2025.5.31

 

5月31日にホテルグランドヒル市ヶ谷にて、「澤」創刊25周年のお祝いの会が開かれました。
記念として、穂村弘氏×小澤實氏の対談が開かれ、「短歌と俳句 『水中翼船炎上中』と『澤』を読み合う』と銘打っておたがいの作品を選評していくというとても贅沢な企画がありました。
穂村弘氏は『澤』より十句、小澤實氏は『水中翼船炎上中』より十首を選んでの対談です。

 

 

 

対談の穂村弘小澤實の各氏。 
真ん中は司会の紀伊國屋書店・文芸担当の梅崎美奈さん。

穂村氏はそれ以外に25周年記念俳句大会で特選をとられた句についても触れ、また河出文庫から出版された小澤實選・著の『近現代俳句』からも十句を抄出し、歌人ならではの視点から俳句というものへのアプローチをされ、澤の会員の皆様にとっても、ご招待いただいた私にとってもとても興味深く、贅沢なひとときとなりました。

 

 

 

 

『近現代俳句』(河出文庫・定価880円)
おみやげにいただいたもので、小澤實主宰のサイン入り

 

 

 

 

ご挨拶をされる小澤實主宰。
小澤實でございます。
皆さま、お集まりいただきましてありがとうございます。
今日は「澤」25周年のお祝いに、全国の会岸のみなさまもよく集まってくださいました。
そして、句会、秀句について引いて頂いて嬉しく思いました。
また、大好きな穂村弘さんと、紀伊國屋書店の梅崎実奈さんに司会をしていただいて、対談という良い時間を過ごすことが出来ました。
それから今、観世流の皆さんの気迫に溢れた舞台を展開していただいて、この座が荘厳され非常に気持ちの良い空気を残していただき、ありがたかったと思います。
来賓のみなさま、今日はお忙しいところお出ましいただきましてありがとうございます。みなさんと一夜の言祝ぎを尽くせるというのは大変光栄ですし、嬉しいことでございます。
粗酒粗餐ではございますけれども、ぜひお楽しみください。
それではよろしくお願いいたします。
どうもありがとうございました。
     *    *     *
なお、25周年記念の「祝賀能」として観世流能の会による「高砂」が披露されたということ。
能の会のお一人の中所宜夫さん(俳号・仲白良)は「澤」に所属されている俳人であるということである。
「とても素晴らしかった」とPさん。
あらためて、
小澤實主宰、そして「澤」の皆さま、
25周年、おめでとうございます。171.png171.png171.png171.png171.png
心よりお祝いをもうしあげます。

 

(ふらんす堂「編集日記」2025/5/31より抜粋/Yamaoka Kimiko)

 

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