《四月十四日》笑ふ子の顎を唾液や春の風

JICAのプロジェクトで来日したアフリカの技術者に本邦の電力卸市場の運用について説明する。
昭和九年四月十四日の虚子句日記は「岩倉より帰り、円山左阿弥にて京都俳人還暦祝賀宴」「配膳の今や終りし花静か」。高級料亭の御膳が目の前に並び、座敷から花が見えている。

著者略歴

岸本尚毅(きしもと・なおき)

1961年岡山県生。著書に『文豪と俳句』『露月百句』、編著『室生犀星俳句集』『新編
虚子自伝』など。岩手日報・山陽新聞俳壇選者、角川俳句賞選考委員。

 

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バックナンバー

  • 4月14日:笑ふ子の顎を唾液や春の風
  • 4月13日:花に風蝶々土とすれすれに
  • 4月12日:亀遠く浮かんでゐたり蟇つるむ
  • 4月11日:山墓や花に卒塔婆のそそり立ち
  • 4月10日:遠くより見ゆる甘茶の柄杓の柄
  • 4月9日:毘沙門がご本尊なる甘茶仏
  • 4月8日:虚子の忌のおたまじやくしに松の影
  • 4月7日:回る犬止まり糞まり春の暮
  • 4月6日:風車筆立にあり風が来る
  • 4月5日:行く馬が映るぬかるみ春の暮
  • 4月4日:雲を描き寄生木を描き鳥の巣も
  • 4月3日:ポスターの顔に雨粒諸葛菜
  • 4月2日:海澄んでをり陽炎に岸の草
  • 4月1日:うら若く春宵の金かぞへをり

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