涌井ひろみ歌集『碧のしづく』(みどりのしずく)。
46判変型(104㎜×147㎜)フランス装 168頁(巻末に別丁がつく)
著者の涌井ひろみ(わくい・ひろみ)さんは、1956年東京生れの東京練馬区在住、現在は女子中学高等学校で音楽をおしえておられる。短歌は、東京新聞の短歌欄に投稿することから始めた。本歌集には2005年から2017年までの作品を収録。東京新聞の短歌欄の佐佐木幸綱氏による入選が100首になったのを機に歌集の上梓を思い立ち、「再スタートの気持で歌集としてまとめました」と「あとがき」にある。
本歌集の装丁は和兎さん。
フランス装の小さな歌集である。
題簽は二瓶里美さん、装画は、石原葉子さん。
ともに涌井ひろみさんのお知り合いである。
扉。
瀟洒な美しい仕上がりの一冊となった。
キラキラとした思い出のつまった宝石箱のようである。
(ふらんす堂「
編集日記」2018/1/30より抜粋/Yamaoka Kimiko)