2023.2.10

 

秦夕美句集『雲』

 

01

 

四六判上製(穴あき加工・角背)

俳人・秦夕美さんの第19句集となるが、秦夕美さんはすでにこの世におられない。
去る1月22日に亡くなられたのだ。
この句集の出来上がりを楽しみにされながら。

 

 

本句集の装釘は和兎さん。
秦夕美さんのご希望は、表紙に穴をあけたも造本だった。
わたしは送ったある方の詩集をみてとても気に入られたのだった。
わたしもこういう造本のものを作りたかったのである。

 

 

 

02

 

 

 

 

03

 

丸窓から見返しが覗いている。

 

 

 

04

 

角背である。

 

 

05

 

 

 

 

 

06

 

 

 

 

 

07

 

 

 

 

08

 

 

秦さんと親しかった池田澄子さんが電話をくださった。
「よくお電話をいただいてね、おしゃべりをしたのよ。」と池田さん。
「この句集をいただいて、亡くなったということを知り、ふたたびこの句集を手にとってね、そしてふっと思ったのね。この丸い窓からまるで彼岸がみえてくるみたいって」。

 

 

09

 

製本屋さんには苦労をしてもらった製本である。

 

 

 

10

 

扉。

 

 

 

11

 

赤の花布と栞紐

 

 

 

12

 

 

 

 

13

 

 

(ふらんす堂「編集日記」2023/2/6より抜粋/Yamaoka Kimiko)

 

俳句結社紹介

Twitter