加藤梅夫句集『柚子湯』(ゆずゆ)

著者の加藤梅夫(かとう・うめお)さんは、1949年東京・日野市のお生まれ、1987年より東京・江東区に移りすんで現在にいたる。美術大学を卒業してグラフィックデザインのお仕事をされていた方だ。俳句は基本的には独学で勉強されてきた方である。本句集『柚子湯』はこれまでの作品を自選して収録した第1句集である。
本句集の装幀は和兎さん。
グラフィックデザイナーをされていた加藤梅夫さんであるが、装幀については、「本作りのプロにお任せします」という理解を示してくださった。

シンプルなもの、というのがご希望であった。
文字のみ、タイトルにパール箔を使った。

わかるだろうか。

光線にかざすとよくわかる。
用紙は手ざわりのあるもの。

背には柚子をうかべて。。
ここにもパール箔。

見返しは柚子の色に。

扉。




(ふらんす堂「編集日記」2019/12/3より抜粋/Yamaoka Kimiko)