金田志津枝句集『花の雲』(はなのくも)

四六判フランス造本カバー装帯あり 202頁 二句組
俳人・金田志津枝さんの第四句集となるものである。
第二句集『児童劇』、
第三句集『壬生の舞台』はふらんす堂より上梓されている。昭和25年(1950)より俳句をはじめ、昭和46年(1971)に後藤比奈夫に師事、それより今日まで俳誌「諷詠」によって俳句を作り続けてこられたのである。
本句集の装釘は、君嶋真理子さん。

句集名の優しさが、品良く実現した装釘となった。


金箔の文字がいい。

帯は君嶋さんに花を書き足してもらい、二色刷りに。
それによって透明感のある帯となった。



カバーをとるとフランス装の本となる。
グラシン(うす紙)は巻いてない。

手触りがやさしいがしっかりしている。

扉。

天アンカットで白の栞紐。



(ふらんす堂「編集日記」2021/9/14より抜粋/Yamaoka Kimiko)