十井2016.12.10

 

水野晶子句集『十井』(じっせい)

 

水野晶子句集『十井』

四六判上製背継表紙カバー装。 190頁。

著者の水野晶子(みずの・あきこ)さんは、1944年西宮市甲子園生れ。現在は鎌倉市在住。1981年「雲母」入会、1992年「雲母」終刊、1993年「白露」創刊とともに入会、、2005年に「晨」入会、2008年「晨」同人、 2012年に「第5回白露エッセイ賞」を受賞、2014年「梓」同人参加。現在「晨」「梓」同人。本句集は俳句をはじめてより35年間の作品を厳選収録した第1句集である。

 

本句集の装丁は和兎さん。
 
インクはほとんどつかわず、材質感をみせる装丁となった。
 
水野晶子句集『十井』
 
カバーは、透明なもの。
 
 
水野晶子句集『十井』
 
 
水野晶子句集『十井』
 
カバーと帯をはずしたところ。
 
 
水野晶子句集『十井』
 
あたたかな白の粗目の布クロスと真白な紙クロスの継表紙である。
 
 
水野晶子句集『十井』
 
箔は金。
この金箔の金の色は著者の水野さんが選ばれた。
 
 
水野晶子句集『十井』
 
 
水野晶子句集『十井』
 
たっぷりとした材質感。
 
 
水野晶子句集『十井』
 
見返しと帯はおなじ用紙。
凝った造本であるので重くれないように。
 
水野晶子句集『十井』
 
扉には光沢のある用紙を用い、刷り色は栞の刷り色と同じ。
 
 
水野晶子句集『十井』
 
花布は金。
 
水野晶子句集『十井』
 
 
栞紐は肌色。
 
水野晶子句集『十井』
 
 
水野晶子句集『十井』
 
ふかぶかとした手ざわりを感じさせる一書となった。
洗練された重厚感がある。
 
(ふらんす堂「編集日記」2016/12/1より抜粋/Yamaoka Kimiko)

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