柿村新樹句集『柿日和』(かきびより)。
四六判ハードカバー装 234頁
著者の柿村新樹(かきむら・しんじゅ)さんは、昭和9年(1934)山口県生まれ、現在山口県岩国市在住。昭和24年(1949)に「由宇蝸牛句会」に入会、高橋金窗に師事して俳句を始める。昭和35年(1959)「氷海」に入会し、秋元不死男に師事、同人となり「氷海」終刊後は、昭和53年(1978)「狩」(鷹羽狩行主宰)創刊と同時に創刊同人として参加、現在にいたる。平成19年(2007)に郷土史研究で「岩国市文化功労賞」を受賞されている。郷土史研究者としての著述もよくされている。本句集は、
前句集『島影』に次ぐ第3句集となる。今年83歳になられる著者である。
本句集に鷹羽狩行主宰が、帯文を寄せている。
本句集の装釘は、前句集『島影』と同じく君嶋真理子さん。
柿色を強調するために緑との色合いのなかに装釘をした。
沢山のラフイメージより選ばれたもの。
年が改まってあらためて「とても気に入ってます」というご丁寧なお電話をいただいたのだった。
句集にも妻を詠み病気を案じ、愛妻家でおられる柿村新樹さんである。
ご夫妻のご多幸をお祈り申し上げたい。
(ふらんす堂「
編集日記」2017/1/6より抜粋/Yamaoka Kimiko)