田窪与思子詩集『水中花』(すいちゅうか)
四六判ハードカバー装 90頁
著者の田窪与思子(たくぼ・よしこ)さんの
第1詩集『みんな、「わたし」。』につぐ第2詩集となる。全部で24篇の作品が収録されている。本詩集には吉田文憲、野村喜和夫の両詩人が栞文を寄せている。
本詩集の装丁は和兎さん。
サーモンピンクと深緑の色のみを用いたエレガントな詩集となった。
この図柄は淡いサーモンピンクでカバー全体を覆っているが、前面のみパール箔が押されて華やかさを添えている。
栞の用紙も濃いサーモンピンク色に濃い緑で印刷した。
用紙は、カバー、見返し、栞と色と斤量は異なるが同じ用紙を使っている。
表紙はサーモンピンクの布クロス。
背は金箔押し。
角背で花布はなく、栞紐は深緑。
扉は光沢のある用紙に深緑の一色刷り。
用いた色は二色のみであるが、なんとも華やかで清潔な一冊となった。
(ふらんす堂「
編集日記」2017/1/5より抜粋/Yamaoka Kimiko)