四六判函入りドイツ装。188頁
著者の折勝家鴨(おりかつ・あひる)さんは、昭和37年(1962)生まれ、横浜市在住の俳人である。平成15年(2003)「鷹」に入会し藤田湘子に師事、平成17年(2005)に小川軽舟に師事、平成20年(2008)「鷹」同人、平成24年(2012)「鷹新葉賞」を受賞されている。本句集は2003年から2016年までの13年間の作品を収録した第1句集である。序を小川軽舟主宰、跋を加藤静夫さんが寄せている。
本句集の装釘は和兎さん。
ご本人の希望によりドイツ装函入りの凝ったものとなった。
筺は天地巻きの筒状のかたち。
合紙にして裏に差し色の臙脂を配した。
タイトルは箔押し。
表紙。
見返し。
凝った造本なのでなるべく材料は同じものを用いてうるさくならないようにというのは和兎さんの意向。
ドイツ装なのでシャープな仕上がり。
まさにエッジの利いた現代的な顔をもった一冊が静かに立ち上がった、そんな感じだ。
(ふらんす堂「
編集日記」2017/5/1より抜粋/Yamaoka Kimiko)