谷ゆう子句集『樫の花』。
46判ハードカバー装。 222頁。
著者の谷ゆう子(たに・ゆうこ)さんは、昭和20年(1945)高知県生まれ、大阪・茨木市在住。平成10年(1998)「鶴」入会、星野麦丘人、鈴木しげをに師事。平成28年「鶴賞」受賞。現在「鶴」同人。本句集は、平成13年から28年までの作品を収録した第1句集である。序文を鈴木しげを主宰、跋文を「谷ゆう子の俳句」と題した大石悦子氏の文章、これは「鶴賞」受賞時に寄せられたものであるが、本集に跋文として再録した。
装釘は君嶋真理子さん。
「樫の花」という比較的かたいタイトルを女性らしい華やかな表情に仕上げた。
表紙は光沢のあるクロス。
ここでは白に見えるが、薄いピンク。桜のような色である。
見返し。
扉。
花布は金。
白、薄いピンク、濃いピンク、と階調が美しい。
樹木の持つ生命力を感じさせる一冊となった。
谷ゆう子さんはとても喜んでくださった。
(ふらんす堂「
編集日記」2017/11/10より抜粋/Yamaoka Kimiko)