無役2019.2.25

 

髙橋白崔句集『無役』(むやく)

 

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四六判変型ペーパーバックスタイル。 168頁

 

 

てのひらに乗る小さな本である。そのシンプルさと軽さがまず印象的だ。
著者の髙橋白崔(たかはし・はくさい)さんは、1951年宮城県仙台市生まれ、現在神奈川県川崎市在住。1994年職場句会「二火」を友人とたちあげる。1996年「木語」入会、山田みづえに師事、「木語」終刊まで在籍。現在は「椋」(石田郷子代表)会員。俳人協会会員。本句集は、第1句集『清拭』(2008年刊)につぐ第2句集となる。

 

 

 

本句集の装幀は和兎さん。

 

髙橋白崔さんのご希望は、小さな本であること、造本はできるだけシンプルに、そして1枚の絵を使って欲しいということだった。
その絵は、髙橋さんの家に飾られていたもので、ご友人の息子石井岳さんが描かれたものであるということ。

 

 

 

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文庫本くらいの大きさである。

 

 

 

 

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而して無役の夏に對ひけり

 

 

本句集のタイトルとなった一句である。

 

手にしたとき、とても爽やかな印象の一冊である。

 

 

 

 

 

 

(ふらんす堂「編集日記」2019/2/19より抜粋/Yamaoka Kimiko)

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