四六判ソフトカバー装 218頁 二句組
著者の寺澤始(てらさわ・はじめ)さんは、1970年東京生れ静岡育ち、現在は東京・杉並区のお住まいである。1990年大学時代に中世近世文学研究会の句会(谷地海紅指導)に参加したことがきっかけとなって俳句をつくりはじめる。1997年、熊本で「火神」「幹の会」に参加。1998年首藤真澄に師事、「火の神」同人。2001年「未来図」に入会し、鍵和田?子に師事。10年ほど俳句を中断、2014年横浜の超結社句会「熱刀句乱舞」に参加して作句開始。2016年「未来図新人賞」受賞、2017年「未来図」同人となる。俳人協会会員。本句集は初期の句も収録し、俳句を中断していた時期も「暗黒期」と題しその当時を回想した句を収録し、現在にいたるまでの354句を収録した第1句集である。跋文を『未来図」の先輩である依田善朗さんが寄せている。選句は鍵和田?子主宰。
装幀は君嶋真理子さん。
寺澤始さんにはいくつかのご希望があった。
君嶋さんには、それらをできるだけ取り入れてもらった。
もう少し紺色のものとこの紫がかった色のふたつを用意したのだが、寺澤さんはこちらを選ばれたのだった。
こちらの色のほうがより個性的になったと思う。
タイトルは銀箔押し。
帯もメタル感覚の用紙を使った。
表紙。
見返し。
寺澤さんは、「イメージ通りの装丁に仕上がり、見返しのメタルが夜汽車の感触を表していてとても気に入りました。」 と。
本文の冒頭に置かれた聖書のことばである。
(ふらんす堂「
編集日記」2019/8/27より抜粋/Yamaoka Kimiko)