河瀬俊彦句集『箱眼鏡』(はこめがね)。
四六判ハードカバー装帯あり 210頁 二句組
著者の河瀬俊彦(かわせ・としひこ)さんは、昭和18年(1943)香川県高松市生まれ、現在は埼玉県所沢市在住。平成20年(2008)4月に「遠嶺」主催の「俳句入門講座」を受講してより俳句を始める。その同じ年の10月に「遠嶺」に入会するも平成22年(2010)に小澤克巳主宰が急逝され終刊となる。平成23年(2011)「爽樹」創刊。現在は「爽樹」幹事長。俳人協会会員。本句集は平成20年(2008)より31年(2019)までの作品を収録した第1句集である。序文を川口襄主宰が、跋文を小山徳夫氏が寄せている。
本句集の装丁は君嶋真理子さん。
著者の河瀬俊彦さんのご希望は、「一見平凡にみえるけど味があるもの」というご希望。
これはなかなかハードルの高いご希望だ。
君嶋さんはそういう著者の気持ちに応えるべくいくつものラフ案を作った。
そして決定したものがこれである。
タイトルは黒メタル箔。
多くの色をつかわず紺系ですっきりと。
表紙はやや緑がかったブルー。
写真よりも若干濃い。
背は黒メタル箔。
見返しもやや緑がかった渋いブルー。
扉。
花布は紺と白のツートンカラー。
栞紐は、紺。
海を思わせるイラストである。
(ふらんす堂「編集日記」2019/11/13より抜粋/Yamaoka Kimiko)