もうずっと静かな嵐だ2020.5.8

 

そらしといろ詩集『もうずっと静かな嵐だ』(もうずっとしずかなあらしだ)

 

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46判変形ペーパーバックスタイル 60頁
細身で薄く優しい表情をした詩集である。
詩人そらしといろさんの前詩集『暁を踏みわっていく』につぐ詩集である。
この一冊の本の清楚なたたずまいは、詩集の世界とよく響きあっている。
詩は、この詩集を開いたときから最後までさまざまな変容をみせながら、途切れることなくつづいていく。

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本詩集の装丁と本文レイアウトは和兎さん。
装画は、蒜山目賀田さん。
2018年に美術家と詩人のコラボ「ポエトリー・イン・ダンジョン
vol.1 直角ではありません」(板橋区アートスタジオDungeon)でコラボしたことがきっかけで、今回装画を依頼されることになりました。 と、Pさん。

 

 

 

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扉。

 

 

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すっくと立った一冊。
静けさが支配している。
わたしは本書を読みながら、ふっと宮沢賢治の作品に出て来るジョバンニとカンパネルラのことなどを思いだしていた。あの作品を支配していた空気感、気配、それを感じていたのだった。

 

 

 

 

 

 

(ふらんす堂「編集日記」2020/5/1より抜粋/Yamaoka Kimiko)

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