關茂子句集『水声』(すいせい)
四六判ハードカバー装帯有りビニール掛け 174頁 二句組
著者の關茂子(せき・しげこ)さんは、1931年富山県旧新湊市に生まれ、現在は富山県高岡市に在住。1997年「朱雀」入会、一年後の1998年に「狩」入会。2000年「朱雀」同人。2006年「狩」同人。「狩」終刊ののち、2019年「香雨」創刊同人。俳人協会会員。第1句集に『ふたかみ』(2004年刊)がある。この度の句集『水声』は第2句集となる。鷹羽狩行「香雨」名誉主宰による帯のことば、また帯裏には片山由美子主宰による「推薦十句」がある。
本句集の装釘は君嶋真理子さん。
關茂子さんの装幀のご要望を十分に反映したものとしての本作りとなった。
關さんは、この水の渦巻きを大切にされこだわられた。
いくたびか大きさを変更して、このように。
タイトルの「水声」は、艶消しの金箔押しに。
見返しにも水の模様が。
そして色は可愛らしいピンク。
關茂子さんのご希望である。
表紙のクロスも淡いピンクいろ。
扉。
書体にもこだわられ、教科書体に。
そして実は用紙の材質もご希望により、本文用紙ではなくそれより上質な用紙をもちいた。
花布は、金。
栞紐は鮮やかなブルー。
「水」をつかった句集はおおいのであるが、本句集は、モダーンにして嫌味のないスッキリとした仕上がりとなった。
(ふらんす堂「編集日記」2022/07/20より抜粋/Yamaoka Kimiko)