片山一行句集『凍蝶の石』(いてちょうのいし)

四六判ソフトカバー装帯あり、クータ―バインディング製本 192頁 二句組
著者の片山一行(かたやま・いっこう)さんは、1953年愛媛県宇和島市生まれ、現在も愛媛県伊予郡にお住まいである。詩から出発された片山さんにはすでに三冊の詩集がある。俳句は、2009年「湯島句会」に参加、2011年「銀漢」同人、2018年「麦」入会、2019年「麦」同人。2020年には「麦」新人賞を受賞。日本詩人クラブ、日本現代詩人会、俳人協会、現代俳句協会のそれぞれの会員である。本句集は、第1句集で、序を「銀漢」主宰の伊藤伊那男氏、跋を「麦」主宰の対馬康子氏が寄せている。
本句集の装釘は君嶋真理子さん。
著者の片山一行さんのこだわりを、さすが君嶋さんである。
とてもスタイリッシュに装幀化した。





カバーのタイトルは艶消し銀箔。


用紙はカバー、帯、見返し、すべて同じ用紙でシンプルにまとめた。

テーマ色は紺。


表紙。
紺色の用紙に銀色で印刷。


クータ-の色は赤。

赤色がほのかに見えるところがおしゃれである。
本文用紙は白系のもの。紺色に清潔にみせるため。

都会的かつスマートにして瀟洒な一冊となった。
(ふらんす堂「編集日記」2022/7/26より抜粋/Yamaoka Kimiko)