木洩陽2022.8.19

 

東幸盛歌集『木洩陽』(こもれび)

 

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四六判ハードカバー装函入り(上)(下)二冊本 (上)284頁 (下)200頁  それぞれ一首組。

 

 

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著者の東幸盛(あずま・ゆきもり)さんは、昭和2年(1927)北海道生まれ、現在も北海道旭川市にお住まいである。今年95歳になられる。平成22年(2010)より短歌をはじめ、現在は「北海道アララギ」「旭川アララギ」の会員である。

 

 

本歌集の装幀は、君嶋真理子さん。

 

 

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布クロスによる函は、ラベル貼り。

 

 

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上下による二冊本。
本体の表紙の布は、函の布とおなじクロスを用いたが、カバーは、それぞれ趣を変えた。

 

 

 

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タイトルはそれぞれツヤなし金箔。

 

 

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見返しはおなじ用紙。
金銀の箔を散らしたもの。

 

 

 

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カバーをとった上下。

 

 

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(上)の型押しは、蟋蟀。

 

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下の箔押しは啄木鳥。
どれも短歌に登場するものである。

 

 

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ともに角背。

 

 

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扉。

 

 

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ご自身による短冊を口絵に。

 

 

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各章には、君嶋さんによるカットがおかれ、本文は二色刷り。
(上)は緑の枠。

 

 

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(下)は、錆朱色。

 

 

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本文は一首組。

 

 

 

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花布は、金。
スピンは白。
ともにである。

 

 

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たくさんの要素がある歌集であるが、出来上がった二冊を手にしたとき、思った以上にすっきりと仕上がっていることに感激したのだった。

 

 

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本作りの贅をつくした一冊となった。
そしてたいへん上品な出来栄えとなったのではないだろうか。

 

(ふらんす堂「編集日記」2022/8/10より抜粋/Yamaoka Kimiko)

 

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