願はくは2017.1.6

 

横田純句集『願はくは』(ねがわくは)

 

横田純句集『願はくは』
 
四六判ハードカバー装 220頁
 
著者の横田純(よこた・じゅん)さんは、1944年東京都生まれ、現在横浜市在住。略歴によると、1989年(平成元年)頃より作句開始。「体調を崩すことが度々あり、大石香代子先生に句を送り直接指導を戴き、今日に至る。」とあり、俳人の大石香代子さんに長い間にわたって個人指導を受けて来られた方なのである。27年にわたる指導ということになるだろうか。本句集はその間の作品を選句して収録したものであり、亡くなられたご主人の三回忌までにということで編まれたものである。あたたかな序文を大石香代子さんが寄せている。

 

装釘は君嶋真理子さん。
著者の横田さんにははっきりとしたご希望があった。
箔は銀箔、色はグレーを基本にシンプルなもの。
 
 
横田純句集『願はくは』
 
 
横田純句集『願はくは』
 
横田純句集『願はくは』
細やかな模様のはいった用紙に銀箔押し。

 

横田純句集『願はくは』

 

横田純句集『願はくは』

 

横田純句集『願はくは』

クロスは銀。

これは横田純さんがご来社されたときに決められたものである。
 
 
横田純句集『願はくは』
 
型押し。
 
 
横田純句集『願はくは』
 
銀箔押し。
 
 
横田純句集『願はくは』
 
見返しは白。
 
 
横田純句集『願はくは』
 
よく見ると細やかな銀の綺羅がまぶされている。
 
 
横田純句集『願はくは』
 
扉。
 
薄紫を感じさせるグレーを配色としてモノトーンに近いものとなった。
淡い紫がそこはかとなく華やぎを感じさせる。
 
 
横田純句集『願はくは』
 
花布は薄紫。
 
 
横田純句集『願はくは』
 
栞紐は白。
 
 
横田純句集『願はくは』
 
 
横田純句集『願はくは』
 
まことに上品な一冊となった。
思ってたとおりの本となりました、と横田純さんは喜んでくださった。
 
 
 願はくは来世も夫と春の星
 
タイトルとなった一句である。
この一句に、著者横田純さんのすべての思いが籠められている。
 
 
(ふらんす堂「編集日記」2017/12/8より抜粋/Yamaoka Kimiko)
 
 

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