《四月五日》行く馬が映るぬかるみ春の暮

鯖味噌を食う。自分の体を構成するタンパク質の由来を思うと、右足が大豆、左足が豚と鶏、右手が鯖、左手が鮭その他。牛肉は耳たぶくらいか。
昭和二十三年四月五日の虚子句日記は前日と同じ湯の山温泉。「春水に両手ひろげて愉快なり」。ウンウン、愉快なり愉快なり。

著者略歴

岸本尚毅(きしもと・なおき)

1961年岡山県生。著書に『文豪と俳句』『露月百句』、編著『室生犀星俳句集』『新編
虚子自伝』など。岩手日報・山陽新聞俳壇選者、角川俳句賞選考委員。

 

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バックナンバー

  • 4月5日:行く馬が映るぬかるみ春の暮
  • 4月4日:雲を描き寄生木を描き鳥の巣も
  • 4月3日:ポスターの顔に雨粒諸葛菜
  • 4月2日:海澄んでをり陽炎に岸の草
  • 4月1日:うら若く春宵の金かぞへをり

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