白石正人句集『嘱』。
四六判ソフトカバー装 クーターバインディング製本 200頁 二句組。
著者の白石正人(しらいし・まさと)さんは、1951年東京世田谷生まれ、中央区日本橋在住。2008年、大木あまりの指導のもと作句を開始、2012年ふらんす堂句会「髙柳克弘教室」に参加、おなじく石田郷子講座を通して俳誌「椋」に投句を始める。2017年「椋年間賞」を受賞。本句集は2008年から2016年までの作品を収録した第1句集である。序句を大木あまり、序文を石田郷子、栞を髙柳克弘が寄せている。
本句集の装丁は和兎さん。
白石正人さんから装丁に関する条件はふたつあった。
ひとつは、句集らしからぬもの。
もうひとつは、好きな黄色を生かして欲しいということ。
そのご希望を和兎さんはかなり大胆な装丁で実現した。
和兎さんもはじめて実験的に用いることになるので、すこし不安だったようだが、著者の白石さんが装丁についてはお任せ下さったので思う存分にやることができたということ。
見返し。(本当はもっとあざやかな黄色である)
細かな市松模様がモダンである。
扉は白インク刷り。
クータ-バインディング製本であるから、背にも黄色を印刷。
栞も黄色。
なかなか大胆な装丁を著者の白石正人さんはとても喜んでくだった。
そのことが嬉しい。
(ふらんす堂「
編集日記」2017/9/26より抜粋/Yamaoka Kimiko)