2026.8.8 片頰に不意にさしたり車窓から爆心地を見し夕暮れの影
2026.8.7 裸眼にてりミラーを思ひ葡萄思ひ車窓思ひて薬をさせり
2026.8.7 秋の日の香水はやや甘き香に
2026.8.6 原爆の光と音を知る人のことばは肉体を出でてさまよふ
2026.8.6 夕空の暗さを蠅の眼かな
2026.8.5 この町の朝の片陰登庁す
2026.8.5 酷暑日といふ語が警告となる日本 熱砂の上に浜渚鳥立つ
2026.8.4 日盛や土に影して軒簾
2026.8.4 赤肉のメロンの甘露をすするとき命は暗き口につながる
2026.8.3 どんな色の雫が人を救ふのか朝露が目のようにかがやく
2026.8.3 雲うすうす避暑の子どもら匙つかふ
2026.8.2 終点の町や頭上の雲の峰