2024.12.12 猫抱いて冬の夜を眠るさいはひを知らずのびのびひとりの眠り
2024.12.11 ゆるさざりしことのいくつかあきらかにあれば冷たき水を飲みほす
2024.12.11 白菜を切りたる音の不敵なり
2024.12.10 冬ざれや肌に泡ふくオキシフル
2024.12.10 霧島山見つつ来て山に腰掛ける弥五郎どんに会はずに帰る
2024.12.9 血を流すことなく抗ひ得るものか見なかつた知らなかつたと声は
2024.12.9 払つても払つても虫漱石忌
2024.12.8 渇きつつ待つことの恵みはろばろと息子にとつての荒れ野は在らむ
2024.12.8 寒林を出て道の声舟の声
2024.12.7 化粧して長崎駅に降り立てばしんと静かな母親となる
2024.12.7 俳句以後の世界
2024.12.7 気がつけば君より白き息であり