2026.8.10 広々と硝子障子や秋の蝶
2026.8.10 ハミングのやうにあなたが笑ふたびビールの金が泡を押し上ぐ
2026.8.9 遠くしづかに法師蟬鉦叩
2026.8.9 飲める水きれいな水を運びをりかの日の川に謝りながら
2026.8.8 麺麭食うて頬ふくらます夜食かな
2026.8.8 片頰に不意にさしたり車窓から爆心地を見し夕暮れの影
2026.8.7 裸眼にてりミラーを思ひ葡萄思ひ車窓思ひて薬をさせり
2026.8.7 秋の日の香水はやや甘き香に
2026.8.6 原爆の光と音を知る人のことばは肉体を出でてさまよふ
2026.8.6 夕空の暗さを蠅の眼かな
2026.8.5 この町の朝の片陰登庁す
2026.8.5 酷暑日といふ語が警告となる日本 熱砂の上に浜渚鳥立つ