2026.2.19 漱石の涅槃
2026.2.19 薄氷のとぎれとぎれや木の葉浮く
2026.2.19 YouTubeにお気に入りの犬五匹ゐて手に触れぬまま彼らも老いぬ
2026.2.18 死なないで 呼びかけて覚める暁闇に顔の冷たく一人残さる
2026.2.18 うたかたの影ある石や春の水
2026.2.17 ケーンといふ葦を薄く薄く切るそのうつむきは聖画のごとし
2026.2.17 草萌や常の如くに海と崖
2026.2.16 にんにくや栗や棗のやはらかく参鶏湯の鶏の腹より出でつ
2026.2.16 春の雪白き碍子につきて消ゆ
2026.2.15 「聞し召す」をひらりと使ひこなす人透明な袖を翻すなり
2026.2.15 こときれし鼻の孔ある涅槃かな
2026.2.14 前の世の身を思ふのは置き所なき寂しさが煮凝るゆゑか