2025.9.18 亡き首都のかほりを嗅ぎて野分あと
2025.9.18 叔父享年二十一のみ甥われの四半分その一にも足らず
2025.9.17 鉄道に働き柔道に身を鍛め遅くまで読み征きて還らず
2025.9.17 古語辞典ひらけば栗のにほひかな
2025.9.16 高橋修宏著『暗闇の眼玉 鈴木六林男を巡る』が第27回小野十三郎賞/詩評論書部門を受賞!おめでとうございます!
2025.9.16 事件簿に陽のあたる午後葡萄干す
2025.9.16 賢なれど貧なりしかば小卒ののちを働き征き死にましし
2025.9.15 水澄むやねじ切り終へて昼の笛
2025.9.15 当時もしDNA検査なる在りて調ぶれば必ず叔父ならざらむ
2025.9.14 黒塗りの刷毛に月夜茸の匂ひ
2025.9.14 白木の箱開きて見れば二三筋頭髪の如き在りて遺品と
2025.9.13 秋草や背の箔押しを斜に積む