2025.1.13 老人がうろつくによき陋巷といふが在りけり今は何處ぞ
2025.1.13 冬銀河めぐりて還る虎の夢
2025.1.12 霜夜なり巨人のフォーク月を刺し
2025.1.12 よき衣を着なし庶民を見下して書かず戰後を長く生きたり
2025.1.11 葱抱いて石畳ゆく日暮れ市
2025.1.11 老ゆること眩しき世あり昭和なる永井荷風老・志賀直哉翁
2025.1.10 一月の風を結びし伏籠かな
2025.1.10 磯に寄る和布拾ひつ山に生ふる野蒜摘みつつ我老いにけり
2025.1.10 荊棘
2025.1.9 海やまのあひだの逗子に移り棲み三十八年忽ち過ぎぬ
2025.1.9 凍てつくや木靴の響き天を割り
2025.1.9 布目から雫