2024.7.22 捕虫網立てればすぐに傾きぬ
2024.7.21 縁側に犬と座りて夏休
2024.7.21 猛暑日を奮闘すれば報告をしたきひとりを心に持てり
2024.7.20 夕映
2024.7.20 別の赤ひろげ夕焼さめてゆく
2024.7.20 エコバッグに森崎和江の本入れて夏休みを待つ心ふくらむ
2024.7.19 自転車で言ふひとりごと早場米の稲穂濃く匂ふ道を行きつつ
2024.7.19 シャンパンの泡見てゐる裸かな
2024.7.18 耳ふたつ
2024.7.18 なかなかに脱げぬ長靴草いきれ
2024.7.18 未熟といふほかなき二十五歳のわれがゐる空心菜の穴を覗けば
2024.7.17 怒りつつ早口で話す妹の電話から猫の声が聞こえて