2024.9.9 人間が人間を殺すこといかに見てゐる木々か紅葉の前
2024.9.9 脱ぐやうに流るる水や葛の花
2024.9.8 金網をめつたやたらと押して葛
2024.9.8 秋空の深みへ息子の目と耳が大きく開かれゆかむ日曜
2024.9.7 仮名文字のくづれの読めぬ葉鶏頭
2024.9.7 少しづつわれを冷やして運びゆく高速バスに飲む烏龍茶
2024.9.6 夢に聴く秋風のおと波のおとわが喘鳴となりて目覚めぬ
2024.9.6 メルヘンの如くに芒の穂ひらく
2024.9.5 骨に似る
2024.9.5 思ふより太きストロー秋の蝶
2024.9.5 いきいきと母が話せる明るさの馬酔木には小さき実のなる頃か
2024.9.4 宮崎はもうふるさとであるやうな夕焼け坂の上から見れば