「水明」創刊九十五周年2025.10.2
2025年9月28日さいたま市にあるロイヤルバインズホテル浦和でおこなわれた俳誌「水明」創刊九十五周年記念会祝賀会について紹介したいとおもう。
早いもので主宰を継ぎましてから七年が経とうとしております。九〇周年のときはコロナにぶつかりまして九〇周年の祝賀をおこなえず大変残念なことでございますが、今回はおかげさまでまだコロナの心配はありますが、無事九五周年の会を無事にむかえることができました。皆様のおかげと感謝しております。この度「長谷川かな女の百句」という本を出版いたしまして今日皆様の記念品としてお受け取りいただいたわけでございます。わたしも自分で書いたものがこういう結果の本になるとは一生ないと思っておりましたが、そういうことで大変うれしく思っております。立派な本になりまして感激しております。長谷川かな女の俳句に真っ正面から取り組んでみますと考えていた以上に数倍むずかしかったです。わたしも子ども時代からかな女とは接しておりましたんですけど、だいたい人柄のことはわかっていたつもりなんですけど、俳句としてくみ取るというのはなかなか難しくて難渋いたしました。網野月を副主宰の後押しをもらいながらなんとか原稿を書き上げたという次第でございます。「水明」にも「今月のかな女」と題して毎月一句ずつの鑑賞を書いておりますが、とにかく「水明」は初代かな女の原点にもどろうというのがわたしの目的でこざいます。そのことは達せられてきているのではないかとうれしく思っております。今後ともがんばってまいりたいと思っております。五年後は百周年なんですよね。この調子でいきますとあっという間に百が来てしまうのではないかと思っております。わたしも精一杯がんばりたいと思います。今日はまたたくさんの人にお集まりいただき、お礼のことばもつきせぬほどでございます。ありがとうございました。
山伏であられるという。
「青葉城恋唄」を熱唱する網野月を副主宰。
会場はもりあがって楽しい時間がすぎていく。
まだまだ時間がほしいところでございます。今日のアトラクションにご来賓の方々は驚かれたのではないかと思います。じつは来賓の池田澄子さんからかつてひとつ言葉をいただいております。句会のあとだったのですが、「月をさん、俳人はね、今まで一生つくってきた俳句より明日つくる俳句はもっといい俳句がつくれるんだって、信じていかなくてはだめよ」ここにいる皆さんに送りたい言葉です。今日はありがとうございました。
創立95周年の記念品として
(ふらんす堂「編集日記」2025/9/29より抜粋/Yamaoka Kimiko)