四六判ハードカバー装。 192頁。
著者の草深昌子(くさふか・まさこ)さんは、1943年大阪生まれ、現在神奈川県厚木市在住。1977年に「雲母」(飯田龍太主宰)に入会、1985年「鹿火屋」(原裕主宰)に入会、「鹿火屋新人賞」「鹿火屋奨励賞」などを受賞し、2000年に「晨」(大峯あきら代表)に同人参加、「ににん」(岩淵喜代子代表)に同人参加。現在は「晨」同人と同時に俳誌「青草」を主宰している。本句集は
前句集『邂逅』につぐ第三句集となる。
本句集の装釘は君嶋真理子さん。
君嶋さんの装釘としては、かなり思いきった華やかなものとなった。
しかし、この華やかさは草深さんの生命の質量と比例している。
カバーは金刷りで艶アリのPP加工を施した。
(ふらんす堂の本は、PP加工のものは少ない、あってもマット(艶なし)PPであるが、これは艶アリ、一年に一度あるかないかのPP加工である)
帯も金刷り。
桜と金色はよく合う。
表紙は紙。
縮緬のような皺がある淡いピンク、そこに金と銀の箔がはられてあるもの。
背は金箔。
扉。
艶麗な趣がある。
「金剛」という句集名にふさわしい立派な、そしてあでやかな一冊となった。
(ふらんす堂「
編集日記」2016/12/6より抜粋/Yamaoka Kimiko)