
四六判フランス製本カバー装帯有り 188頁 二句組
俳人・
舘野豊(たての・ゆたか)さんの第3句集となる、舘野豊さんは、1955年横浜生まれで現在も横浜市在住。1976年「雲母」に入会、1993年「白露」創刊同人、1998年第2回白露評論賞受賞、2011年第6回白露評論賞受賞、第1句集に
『夏の岸』(2002年玕)、第2句集に
『風の本』(2011年刊)、評論集に
『地の声 風の声―形成と成熟』(2019年刊)がある。「郭公」創刊同人である。
舘野豊さんは、2015年56歳で亡くなれた俳人・
三森鉄治さんと親しく、三森鉄治さんの
遺句集『山稜』を編集されている。
また、ふらんす堂とは深いご縁のある方である。
前句集
『風の本』よりすでに10年以上の歳月が経っていることに、わたしは少なからず驚いている。
本句集の装釘は和兎さん。

帯の青磁色がテーマカラーである。
この色をみたとき、舘野豊という俳人にふさわしい色だって思った。


テーマカラーを潜ませているカバー。

カバーにもちいたのは半透明の用紙。
表紙の色がすけてみえるように。

カバーをとると、青磁色の本体があらわれる。

見返しも表紙とおなじ用紙。



栞紐も青磁色。
天アンカット。

(ふらんす堂「編集日記」2023/9/15より抜粋/Yamaoka Kimiko)