後閑達雄句集『カーネーション』

四六判ペーパーバックスタイル 126頁 三句組
後閑達雄(ごかん・たつお)さんの
第1句集『卵』 、
第2句集『母の手』につぐ、第3句集となる。後閑達雄さん(1969~)は、
「椋」会員、俳人協会会員。序句を「椋」の
石田郷子代表が寄せている。
句集『カーネーション』の装画は、今回もつげ忠男さん。
つげ忠男さんは、つげ義春の弟さんだ。


装画がカーネーションでないのがいい。


扉。

序句の頁。



さみどりのカーネーションは君の花 石田郷子
石田郷子代表の序句である。
「さみどりのカーネーション」、すてきだ。
この世にたった一本のカーネーションである。
まさに後閑達雄さんにふさわしい特別なカーネーション。
爽やかにすっくと世界に立つさみどりのカーネーションだ。

(ふらんす堂「編集日記」2024/6/27より抜粋/Yamaoka Kimiko)