土井めいこ句集『SAUDADE(サウダージ)』

四六判小口折り表紙装 108頁 3句組。
著者の土井めいこ(どい・めいこ)さんの第1句集である。そして最後の句集となってしまった。土井めいこさんは、1948年東京都生まれ。2010年より俳句を始める。2012年に大木あまりさんと出会ったことで、あまりさんご指導の句会に参加し、指導を受ける。初秋に大木あまりさんを通して、土井めいこさんの句稿をいただいた。闘病中であり、回復がむずかしいゆえにできるだけ早く句集にして欲しいということであった。ということで、印刷屋さん、製本屋さん等の協力を得て、できるだけ早く本にすべくがんばった。が、本を手にとっていただくことができず、この11月6日に亡くなられたのだった。装丁の色校正までは手にとってご覧いただいたのが、せめてもの慰めであるが。
本句集は、2010年から2015年の16年間の作品を収録したものである。序文を大木あまりさんが寄せている。
装丁は和兎さん。
装画は、土井めいこさんが大事にされていた思い出の「オーナメント」の図柄をスキャンして用いた。
土井さんのたつてのご希望だった。










(ふらんす堂「編集日記」2026/12/19より抜粋/Yamaoka Kimiko)