小倉京佳句集『水のかたち』(みずのかたち)。

四六判ハードカバー装 212頁
小倉京佳(おぐら・きょうか)さんは、1959年静岡生まれ、現在神奈川県厚木市在住。1999年「知音」に入会し、2012年「知音」同人。俳人協会会員である。本句集は、1997年から2016年までの作品を収録した第1句集であり、10句選と帯文を行方克巳代表、選句と序文を西村和子代表が寄せている。
なおこの句集のカバーと扉にもちいたものはご息女の小倉志都香さんの作品である。
装丁は和兎さん。
志都香さんの作品「水たまり」と題したペーパーウエイトを組み合わせて写真に撮ったものを装画としている。

5つのペーパーウエイトを組み合わせもの。

タイトルのみを箔押し。


折り返しに作品名と作家名を印刷。
見返しは透明感のあるものをつかう。

扉が透いて見える。


扉。
こちらはまたことなるペーパーウエイトの組み合わせ。

表紙はあざやかなブルー。
文字は銀箔。

MIZUNOKATACHI と小さく型押し。

花布は、白。

栞紐はブルー。


白い本であるが、あたたかさのある白の紙をもちいている。
そのことが本句集を存在感のある一冊に仕上げた。
(ふらんす堂「
編集日記」2018/3/28より抜粋/Yamaoka Kimiko)