福田甲子雄全句集2018.10.31

 

『福田甲子雄全句集』(ふくだきねおぜんくしゅう)

 

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四六判ソフトカバー装 408頁 
俳人・福田甲子雄(1927~2005)の全句集である。

 

収録は、既刊句集7冊(『藁火』『青蝉』『白根山麓』『山の風』『盆地の灯』『草虱』『師の掌』)、「自句自解100句」、評論「遠方の花」「俳句をささえるもの」「飯田龍太十句撰」、著者解題、年譜、初句索引、季語別索引。
福田甲子雄氏が亡くなってより13年ぶりに刊行委員会(保坂敏子・瀧澤和治・斎藤史子)の方々を中心にそのお仲間たちの意志と尽力によって上梓されたものである。栞に宇多喜代子、友岡子郷、三枝昻之、井上康明、福田修二の各氏が文章を寄せている。
全句集に着手してから、2年以上の時間を必要とした刊行となったが、それぞれの刊行委員が忙しい時間を割いての編集作業だった。わたしも年譜づくりなど微力ながらお手伝いをしたのであるが、各総合誌に寄稿したその精力的な仕事ぶりにはあらためて驚いたのだった。作品や年譜や書かれたものを読んでいるとあらためて福田甲子雄という俳人のあたたかな人柄に触れる。作品や書かれたものはその人間を語る、ということを実感した作業だった。

 

 

本句集の装画は,山梨在住の銅版画家今村由男氏が福田甲子雄全句集のために制作された作品である。
装幀は和兎さん。

 

 

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表紙。

 

 

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扉。

 

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本文は11句組の二段組である。

 

 

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天アンカットにして栞紐をつけた。

 

 

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あらためて『福田甲子雄全句集』の刊行が成ったことを喜びたいと思う。

 

 

 

 

(ふらんす堂「編集日記」2018/10/29より抜粋/Yamaoka Kimiko)

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