酒井弘司句集『地気』(ちき)

四六判ハードカバー装帯有り 230頁 二句組 令和俳句叢書
俳人・酒井弘司(さかい・こうじ)の
前句集『谷戸抄』(2014刊)につぐ第9句集となる。昭和13年(1938)長野県生まれ、神奈川県相模原市在住。昭和37年(1962)「海程」創刊同人、平成6年(1994)「朱夏」創刊、主宰。現代俳句協会会員、日本文藝家協会会員。
本句集の装釘は和兎さん。
「地気」という句集名である。
こういうのって案外むずかしい。
あまり派手にならないようにとお願いした。







集名は、光沢のない金箔。

この句集は、このクロスの色がすばらしい。
黒でも茶でも紫でもなく、泥でそめた色とでもいうのかしら、(家が呉服屋だったのでこういう色はよく目にした)
大好きななつかしい色である。大島紬に泥初めというのがあるが、あれを思い起こさせるような。。。

ツヤ消しの金箔がよく合っている。

見返しは渋いグレーだが、地模様がある。

花布は、臙脂。(どうしても華やかな色をおきたかった)
栞紐は黒。


とびら。

(ふらんす堂「編集日記」2021/10/11より抜粋/Yamaoka Kimiko)