三河路2016.11.11

 

吉田敏子句集『三河路』

 

吉田敏子句集『三河路』

四六判変型小口折表紙装。 100頁

著者の吉田敏子(よしだ・としこ)さんは、1932年岐阜県生れ。「父親の仕事の都合で愛知県三河地方に育つ」と略歴にある。句集名の「三河路」は、その三河地方に由来する。本句集は、著者がひとりで日記代わりにと作った俳句を編集、収録したものである。担当の文己さんによると、お父さまに捧げる句集であり、お父さまへの侘び状でもあるということ。

 

本句集の装幀は君嶋真理子さん。
シンプルで瀟洒なものを、というのが著者の希望であった。
 
 
吉田敏子句集『三河路』
 
緑の色をテーマカラーにということで、緑を感じさせるものに。
 
 
吉田敏子句集『三河路』
 
カットは金箔押し。
 
 
吉田敏子句集『三河路』
 
用紙には細やかな模様がある。
 
 
吉田敏子句集『三河路』
 
見返しは、表紙と同じ用紙を使う。
 
 
吉田敏子句集『三河路』
 
扉。
 
 
吉田敏子句集『三河路』
 
本文。
三句組であるが、判型を細めにするとかえって三句組がうるさくないのが不思議である。
 
 
吉田敏子句集『三河路』
 
 
吉田敏子句集『三河路』
 
上品な仕上がりとなった。
出来上りを喜ばれた著者は、何度もお電話をくださって、そのことを告げられる。
わたしたちも感慨ひとしおである。
 
 
(ふらんす堂「編集日記」2016/11/07より抜粋/Yamaoka Kimiko)
 
 
 

俳句結社紹介

Twitter