下町育ち2022.11.18

 

萩庭一幹句集『下町育ち』(したまちそだち)

 

 

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A5判正寸ペーパーバックスタイル帯有り 72頁 三句組
第一句集シリーズⅡの一環として刊行。
著者の萩原一幹(はぎわら・いっかん)さんは、昭和20年(1945)旧満州奉天市(現 瀋陽市)生まれ。現在は東京・墨田区にお住まいだ。昭和50年(1975)独学で俳句をはじめ、昭和55年(1980)ころより「馬醉木」と「山暦」へ投句を開始。略歴によると、水原秋櫻子、杉山岳陽、水原春郎、德田千鶴子の選をうけるとある。秋櫻子時代からの俳人である。現在は、「馬醉木」の「風雪集」同人 俳人協会会員。本句集に德田千鶴子主宰が序文を寄せている。

 

 

 

本句集の装釘は和兎さん。

 

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差し色がとてもいい色である。
日本の伝統色の路考茶(ろこうちゃ)という色。
広辞苑によると、「(歌舞伎俳優2代目瀬川路考が下女の役で着た衣裳からはやり始めたという)染色の名。黄茶色にやや赤黒みを帯びたもの。」とある。歌舞伎役者からの色とおもえば、下町育ちの萩庭一幹さんにはふさわしい色かもしれない。

 

 

 

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(ふらんす堂「編集日記」2022/11/17より抜粋/Yamaoka Kimiko)

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