鈴木千惠子句集『余白』(よはく)。
46判フランス表紙カバー装。208頁
著者の鈴木千惠子さんは、昭和4年(1929)神奈川県生まれ、現在横浜市在住、今年米寿を迎えられる俳人である。昭和63年(1988)に「風」に入会、平成6年(1994)に「風新人賞」を受賞、「風」同人、平成14年(2002)「万象」創刊同人、平成21年(2009)「りいの」創刊同人、平成23年(2011)「万象賞」を受賞しておられる。現在は「りいの」同人である。本句集は前句集『田打舞』に次ぐ第2句集となる。平成16年より平成28年までの作品を収録している。
本句集の装釘は君嶋真理子さん。
上品な薄紫を基調とした一冊となった。
文字を囲むまわりの模様は、銀箔押し。
銀箔がなんとも美しい。
カバーをとると、オフホワイトのやわらかなフランス表紙があらわれる。
見返しは表紙と同じ用紙。
扉は淡い紫色の用紙にかぎりなく黒に近い紫で印刷。
スピンは紫。
本句集は全部で四章に分かれているが、各章ごとに素敵な絵が挿入されている。
ご長男の奥さまの鈴木久美子さんによるものである。
「思い通りの出来上がりとなり、とても嬉しいです」と、今日お葉書をいただいたばかりである。
銀箔に美しく縁取られた句集。
(ふらんす堂「
編集日記」2017/4/3より抜粋/Yamaoka Kimiko)