花輪とし哉句集『冬の虹』(ふゆのにじ)。
四六判フランス装。156頁
著者の花輪とし哉(はなわ・としや)さんは、昭和6年(1931)東京生まれ、東京・千代田区在住、ことし86歳を迎えられる。昭和63年(1988)「萬緑」に入会、成田千空に師事、平成6年(1994)「萬緑新人賞」受賞、平成7年(1995)萬緑同人、平成14年(2002)に萬緑賞を受賞されている。本句集は第1句集『モーゼの角』に次ぐ第2句集となる。「萬緑」同人であられるが、「ところで、結社誌『萬緑』は、このたび終刊となる。「萬緑人」にとっては、大きなショックである。会員の多くは新結社「森の座」に移ったが、私は「萬緑人」としてとどまり、消えていく覚悟である。本書は「萬緑」時代の足跡であり、なつかしいものがある。」とあとがきに書かれている。
集名の「冬の虹」は、「八十路越えなほ生きてみむ冬の虹」に拠る。
本句集の装釘は、君嶋真理子さん。
「虹」はなかなか難しいのだが。。。
すっきりとしたデザインとなった。
見返し。
扉。
花布は、花輪さんのご希望で赤。
シンプルで男性的なフランス装の句集となった。
(ふらんす堂「編集日記」2017/3/31より抜粋/Yamaoka Kimiko)