木の葉舟2018.6.2

 

小林都史子句集『木の葉舟(このはぶね)』

 

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四六判函入りハードカバー装。192ページ。

 

著者の小林都史子(こばやし・としこ)さんは、大正15年(1926)ジャワ生まれ、現在は東京・世田谷にお住まいである。昭和57年(1982)「狩」入会、平成3年(1991)「狩」同人。俳人協会会員。本句集は『彩』(1995年刊)につぐ第2句集である。帯文を鷹羽狩行主宰、跋文を鶴岡加苗さんが寄せている。

 

 

本句集はひさしぶりの函装の本である。

 

装丁は君嶋真理子さん。

 

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上品な色使いである。

 

 

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句集名は金箔に。

 

 

 

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表紙は、背継ぎ表紙。
背継ぎ表紙は函装にすると一段と効果的である。

 

 

 

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わたしは大好きな造本である。

 

この背継ぎ表紙をきれいに仕上げる職人さんが少なくなりつつある。
職人さんが失われるのは悲しい。
こういう本づくりをもっともっとしていきたいyamaokaである。

 

 

 

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背は白のクロスである、
が、
函から取り出すとやがてきれいな臙脂色が現れるのだ。

 

 

 

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見返しには金銀の箔をちらして。

 

 

 

 

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扉は光沢のある用紙。

 

 

 

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金色の花布。

 

 

 

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肌色の栞紐。

 

 

 

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背継ぎ表紙が本に格を与えている。

 

 

 

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函の模様はラベル貼りである。(本体の白の用紙の上に別に印刷したものをラベルのように貼る)
わたしはこの函のありようも好きである。
最近はなかなかここまでする方はおられなくなったが、こういう本づくりも残しておきたいものだ。
日本の製本技術はすばらしい。
詩歌の世界でこそ、それらの伝統が継承されていって欲しいと思っている。

 

 

 

(ふらんす堂「編集日記」2018/5/31より抜粋/Yamaoka Kimiko)

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