古賀しぐれ句集『大和しうるはし』。
四六判ソフトカバー装クーターバインディング製本。192ページ
著者の古賀しぐれさんは、昭和25年(1950)滋賀県大津市生まれ、現在は奈良市在住。昭和63年(1988)に「ホトトギス」「未央」入会、稲畑汀子、吉年虹二に師事。平成6年(1994)「ホトトギス」同人、平成22年(2010)「未央」主宰となる。日本伝統俳句協会参与、大阪俳人クラブ理事。本句集は前句集『淡海』につぐ第2句集となる。平成23年(2011)から平成29年(2017)の作品を収録してある。
すこし前におなじ「ホトトギス」同人で、「円虹」主宰の山田佳乃さんが
句集『波音』を上梓されたが、この句集をご覧になって「きれいな句集ねえ、わたしもこういう句集をつくってほしいわ」とお電話をくださったことによりこの度の刊行となったのである。句集『波音』と同じようにクーターバインディング製本となった。
本句集の装丁は君嶋真理子さん。
古賀しぐれさんのご希望は赤をベースにということだった。
大きく跳躍する鹿が登場した。
しかも、赤い鹿。
この鹿の上にはパール箔が押されている。だからよく見ると輝いている。
これなら分かるでしょ。
カバーをとった表紙。
見返しはメインカラーの赤。
扉。
クータ部分も赤。
「大和しうるはし」というやや古風なタイトルを、現代的にデザイン化した仕上がりとなった。
この鹿、古(いにしえ)から未来へと駆け抜けていく鹿なのだ。
(ふらんす堂「
編集日記」2018/6/27より抜粋/Yamaoka Kimiko)