杉美春句集『櫂の音』(かいのおと)。
A5判ペーパーバックスタイル 72頁 5句組 第一句集シリーズ
著者の杉美春(すぎ・みはる)さんは、1956年東京生まれ、現在は神奈川県相模原市在住。2005年に「天為」に入会、2013年に「小熊座」入会、2015年「天為」同人。俳人協会会員、現代俳句協会会員。本句集は2008年から2017年までの10年間の作品を収録した第一句集である。序文を有馬朗人主宰が寄せている。
本句集の装丁は和兎さん。
ブルーの色が眼を引く。
この句集のブルーは、かぎりなくロイヤルブルーに近いもの。
色見本CF0410番。ノーブルなブルーである。
ブル-の色はとりどりあって実にたくさんある。
「オキーフの花崩れゆく遅日かな」の一句にふさわしい色だな、と、わたしは本句集が出来上がったときに思ったのだった。
(ふらんす堂「編集日記」2018/8/21より抜粋/Yamaoka Kimiko)